同じ印影にならないために

実印イメージ

印鑑社会の風潮のある日本では、契約締結の際に印鑑を捺印します。
その中でも住民登録を行っている市区町村役所に登録した印鑑のことを実印といいます。

実印は「本人であること」の証明として一番重要な印鑑です。
不動産の売買や車の購入などの重要な契約時に、契約者が間違いなく本人であることを証明するために、実印を印鑑証明とともに捺印することで、契約締結が完了します。

このように、実印は重要な印鑑であるので、法律上・社会上の権利義務の発生を伴うので、法的な拘束を有しています。

そんな重要な印鑑に同じものがあっては大問題です。
よって、実印は印鑑屋さんから購入するのではなく、印鑑職人さんに世界で一つだけの印鑑を「彫ってもらう」ことになります。

そのため、実印は一生ものの印鑑になり、高級な印材を使ったものが選ばれます。
なかでも、印材としてすぐれた耐久性や押印性などの機能面とともに、美しさやさわり心地が満足感の得られる、という声が多く聞かれるものが、象牙です。

使用者の感想を一言で言うと、「まさしく使う側が惚れる一品」という印材です。
また自然保護から稀少性も高く、象牙は入手の難しい印材でもあります。
この稀少性も象牙が選択される理由となっています。

中心部に近いものは採取しにくくなり、そのぶん本数も少なくなるので、稀少価値がどんどん高くなります。
その中でも特に人気なのが、木の年輪のような模様が入る「日輪」は、最高級の象牙の中心部分を縦に採集します。
幾重にもなる年輪模様を出すためには、濃い色の模様を持つ象牙から採取する必要があるので、印材のなかで最も高価なもののひとつであるといえます。

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